今回は、カグラバチの妖刀「飛宗とびむね」の能力と、その所有者について詳しく解説します。
『カグラバチ(神楽鉢)』は、外薗健による剣戟バトルアクション漫画です。
『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されており、独自の世界観と迫力ある剣術描写が多くの読者を魅了しています。
本作は、日本の伝統美を感じさせる「和」の要素を取り入れた独特の世界観が特徴で、その中でも物語の鍵を握るのが“妖刀”です。
特に注目すべきは、主人公チヒロの味方として登場する座村清市が契約する妖刀「とびむね(飛宗)」です。
この妖刀は、物語の展開に深く関わる重要な存在であり、その能力と背景を理解することで、カグラバチの世界をさらに楽しめることでしょう。
それでは、「飛宗(とびむね)」能力・所有者の詳細について、物語の一部に触れながら解説していきます。
ネタバレを含む内容となりますので、未読の方はご注意ください!
妖刀「飛宗(とびむね)」とは?
カグラバチの見どころは、刀を通じて繰り広げられる緊迫感あふれる剣戟シーンと、それに伴う妖刀の存在です。
この妖刀の存在が『カグラバチ』の魅力をさらに高めています。
さらに妖刀の中でも最も重要なアイテムである「飛宗」の詳細をお届けします。
「飛宗」の制作者は?
妖刀「飛宗」の制作者は、主人公 六平 千鉱(ろくひら ちひろ)の父・六平 国重(ろくひら くにしげ)です。
「妖刀」を作成できたのは刀匠「六平国重」のみであり、国重によって鍛えられた妖刀は全部で7本!
「妖刀六工(ようとうろっこう)」は、その名の通り妖術が刻み込まれた伝説の6本の刀剣群です。
この伝説の「妖刀六工」のうち1本が「飛宗」となります。
「飛宗」は、鳥をモチーフとした能力を持ち、その力は座村の居合術と相まって、まさに「無双」の強さを誇ります。
そもそも妖刀とは?
刀匠・六平国重のみが制作できた妖刀とは、一体どのような特徴があるのでしょう。
妖刀とは?
妖刀は、六平国重によって雫天石(だてんせき)から特殊加工された刀であり、その最大の特徴は、刀に込められた玄力(げんりょく)を人体では扱えないほどの超高密度まで増幅する性質を持つことです。
使用する際には、玄力が体外に溢れ出し、それぞれ固有の「玄力反応(げんりょくはんのう)」を発生させます。
これにより、妖術を具現化する強力な武器として知られ、その希少性と危険性から特別な存在として扱われています。
- 世界で250kgしか確認されていない希少鉱石。
- 玄力を注ぐと超高密度に変化し、その力は使用者の体内に流れ込み致命的となる可能性がある。
- 危険な性質を持つ雫天石を、国重が唯一安定化させる技術を確立。
- 安定化により妖刀の原料として活用可能となった。
- 全ての人間の体内に存在する生命エネルギー。
- 妖術の基盤となる力で、体内に巡らせることで身体能力の強化も可能。
- 妖術師でない者も潜在的にこの力を持っており、訓練によって引き出すことができる。
- 妖術師たちは日々の修練でこの力の向上を目指している。
- 妖刀使用時に発生する特殊現象を指す。
- 各妖刀固有の形態で現れ、例えば刳雲では雲の形で具現化する。
- これは単なる視覚効果ではなく、妖術師の力を超える強大なエネルギーの表れである。
- 妖刀の力を象徴する重要な現象として位置づけられている。
以上のような特性を備えてこそ、“妖刀”と呼ぶにふさわしい代物となります。
カグラバチ「飛宗(とびむね)」と契約している所有者は?
それでは、妖刀「飛宗(とびむね)」の所有者を確認していきましょう。
所有者
座村清市(さむら せいいち)
所有者暗殺編から登場した、伝説的な剣士。
斉廷戦争において、妖刀「飛宗」と命滅契約を交わし、戦場を駆けた人物です。
一時、飛宗は妖術師組織『毘灼』の手に落ちますが、座村が生存している限り、毘灼はその力を引き出すことができず、状況は膠着状態に陥っていました。
やがて、ハクリの活躍によって飛宗は座村の元へと戻り――
盲目でありながら、彼が飛宗を振るうことで発揮される戦闘能力は、まさに常人の域を超えたもの。
さらに、彼は飛宗の“本領”にも到達しており、その力の底知れなさは、まさに畏怖に値する存在です。
- 座村は居合術の達人であり、特に『居合白禊流』の師範代です。
- 彼は戦闘時、反響定位や匂いを利用して敵の位置を探り、殺気を感知して攻撃します。
命滅契約とは?
六平国重が作刀時に設けた制限機構。
六平国重が製作した妖刀の力を引き出せるのは契約を交わした所有者だけに限定する特殊な制限機構。
所有者が生存している限り、他者が妖刀を使用してもその力を発揮できず、所有者が死亡した際に、新たな契約者を受け入れることができる。
本領とは?
「本領」とは、妖刀が覚醒し、その真価を発揮する状態を指します。
通常、妖刀は玄力を込めることで一定の力を引き出せますが、契約者の意識や身体的変化、妖刀への深い理解、さらには意志の強さなど、さまざまな要因が作用することで、作刀時には想定されていなかった未知の力が解放されます。
カグラバチの「飛宗(とびむね)」のもつ能力は?
続いて六平国重が制作したを「飛宗」の能力を紹介します。
概要
- 契約者:座村清市
- 玄力反応:鳥
- 特徴:鳥に関連した玄力を操る力を持ち、その力は非常に強力です。
基本能力
妖刀「飛宗」は、鳥の形状をした玄力を基にした3つの能力を持ちます。
これらの能力は、からす、ふくろう、すざくに関連付けられ、それぞれ異なる効果を発揮します。
玄力反応の巨大な鳥の姿にも見えるその様は、戦場においても一際目を引く壮観な光景を描き出します。
鴉(からす) | 転移能力
黒い羽を空間に散布し、その羽が舞い落ちた場所へ瞬時に転移する能力です。
羽を広範囲に展開することで、ほぼ無制限に移動可能となり、「最速最強」と謳われる”居合白禊流”との連携によって、最強の剣士がここに実現します。
この組み合わせは、まさに“瞬撃の死”と呼ぶにふさわしいくらいの脅威となるでしょう。
梟(ふくろう)| 知覚能力
上空に梟の眼を象った玄力を展開し、遠方に存在する玄力反応を感知する能力です。
”本領”に至った座村が使用すれば、その知覚範囲は精度こそ落ちるものの、日本全国に及ぶとされています。
京都編ではこの能力が発動中であり、誰かが妖刀を使えば即座に“鴉”で飛来するという、事実上の封鎖網を構築し、座村の存在が、妖刀使用そのものの抑止力となっていました。
雀(すざく)|回復能力
「雀」は、死期がくれば自ら炎となって燃え上がり灰の中から蘇るという伝説の鳥、不死鳥を由来とする能力で、傷を「種火」として点火し、燃焼しながら再生する能力です。
状態異常の無効化、さらには炎を攻撃手段として転用することも可能ですが、核心にあるのは“己を焼くことで蘇る”という再生の理(ことわり)です。
所有者暗殺編では、チヒロが一度斬られた後に時間差で蘇生した際、「飛宗の応用」としてこの能力が示唆されており、初期から回復系の性質を備えていたことがわかります。
また、チヒロの言葉からは、古傷さえも癒す可能性が示されています。
本領に至った座村の「雀」は、対象を問わず、万物を癒やす“救済の炎”と化すことで崩れた建物(京都殺戮ホテル)さえも再生させてしまいました。
- 「雀」による再生は生死には干渉できません。
- 「雀」は玄力の消費も大きく、再生を頼りに無暗に傷を負えば玄力の方が尽きて倒れていまいます。

ところが、座村清市は「雀」を使用しても息が全く上がってなく、黄泉がえりもおこなったことから18年の戦争時よりも成長していると推測されます。
カグラバチ「飛宗(とびむね)」のまとめ
カグラバチの「とびむね(飛宗)」の能力・所有キャラ情報はいかがでしたでしょうか?
「飛宗」は、六平国重が作成した特異な妖刀であり、その力と座村清市の剣技が結びつくことにより、強大な妖術を発揮する妖刀でもあります。
「飛宗」の鳥に関連する妖術は戦略的に重要な役割を果たし、特に広範囲攻撃と監視能力は、物語において座村の行動をサポートします。
「飛宗」は妖刀として、転移能力、知覚能力、再生能力と多様な戦閥と戦略を可能にし、『カグラバチ』の世界においては最強クラスの存在といえるでしょう。
飛宗や座村の役割は、物語の中で極めて重要な要素として描かれています。
以上、カグラバチの「とびむね(飛宗)」の能力・所有キャラの詳細をお届けしました。