今回は、カグラバチの「真打・勾罪(しんうち・まがつみ)」の能力と所有しているキャラを詳しく解説させていただきます。
『カグラバチ(神楽鉢)』は、外薗健が描く剣戟バトルアクション漫画で、2023年42号より『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載中の作品です。
和の要素が色濃く反映された世界観と、緻密なバトル描写が特徴的な本作。
その中でも重要な役割を果たすアイテムが「妖刀」です。
カグラバチに登場する刀の中で最高の出来の妖刀が「真打(しんうち)」と呼ばれ、本来の名前が「勾罪(まがつみ)」といいます。
「しんうち・まがつみ(真打・勾罪)」の能力とその所有者についての詳細を知ることで、物語がより一層深く楽しめるのは間違いありません。
妖刀「真打・勾罪(しんうち・まがつみ)」とは?
カグラバチの見どころは、剣術を通じて繰り広げられる緊迫感あふれる剣戟シーンと、それに伴う妖刀の存在です。
この妖刀の存在が『カグラバチ』の魅力をさらに高めています。
さらに妖刀の中でも最も重要かつ最強である真打「勾罪」の詳細をお届けします。
「勾罪」の制作者は?
妖刀「真打・勾罪」の制作者は、主人公 六平 千鉱(ろくひら ちひろ)の父・六平 国重(ろくひら くにしげ)です。
「妖刀」を作成できたのは刀匠「六平国重」のみであり、国重によって鍛えられた妖刀は全部で7本!
斉延戦争中に「妖刀六工(ようとうろっこう)」と呼ばれる6本の妖刀が制作され、そのうち5本は劣勢だった戦況を覆す原動力となり、残す1本の真打「勾罪」が最終的に日本を勝利へと導いたのです。
「勾罪」は、作中で描かれるように、虫に関連した自然現象を操る力を持ち、「妖刀六工」の中で最も強力な妖刀です。
国重は「もう二度と誰にも使わせてはいけない」と語るほど、「勾罪」の力を恐れていました。
因みに最後の一本は戦後に完成させた主人公チヒロの所有する「淵天」です。
- 刀鍛冶が刀を作るとき、幾振りもの刀を鍛えた末、最高の出来になったものを「真打」と呼び、それに次ぐものが「影打(かげうち)」と称される。
- カグラバチにおいても「真打」とは、六平国重が作った妖刀の中で最も優れた一本を指し、他の妖刀とは一線を画す力を持つため、国重自身も「異質」と称している。
妖刀の特徴
刀匠・六平国重のみが制作できた妖刀とは、一体どのような特徴があるのか見てみましょう。
- 「雫天石」を六平国重が特殊加工して作られた刀。
- 込められた「玄力」を人体では扱えないほどの超高密度まで増幅する性質を持つ。
- 使用時には玄力が体外に現れ、独自の「玄力反応」を示す。
- 妖術を具現化する強力な武器として知られ、その希少性と危険性から特別な存在として扱われている。
- 世界で250kgしか確認されていない希少鉱石。
- 玄力を注ぐと超高密度に変化し、その力は使用者の体内に流れ込み致命的となる可能性がある。
- 危険な性質を持つ雫天石を、国重が唯一安定化させる技術を確立。
- 安定化により妖刀の原料として活用可能となった。
- 全ての人間の体内に存在する生命エネルギー。
- 妖術の基盤となる力で、体内に巡らせることで身体能力の強化も可能。
- 妖術師でない者も潜在的にこの力を持っており、訓練によって引き出すことができる。
- 妖術師たちは日々の修練でこの力の向上を目指している。
- 妖刀使用時に発生する特殊現象を指す。
- 各妖刀固有の形態で現れ、例えば刳雲では雲の形で具現化する。
- これは単なる視覚効果ではなく、妖術師の力を超える強大なエネルギーの表れである。
- 妖刀の力を象徴する重要な現象として位置づけられている。
以上のような特性を備えてこそ、“妖刀”と呼ぶにふさわしい代物となります。
「真打・勾罪」の封印と解放
真打の特異性
- 他の妖刀とは異質な存在で、恐ろしい力を封じるための特別な処置が施されている。
- 戦後18年間、強固な封印が施された「箱」で厳重に保管されてきた。
箱の封印の特徴
- 封印の強固さ
- 神奈備の3人の生体認証がなければ封印を解くことは不可能。
- 箱の中身(真打)を直接見た者は千鉱を含めてほとんどいない。
- 代替的な解放手段
- 封印式を解析し、別の方法で解くことも可能だが、解析には熟練した妖術師でも10年ほどかかるとされる高度な封印術。
幽(ゆら)による解放
- 「毘灼」のボスである幽は、たった3年で箱の封印を解くことに成功する。
- その技術力と執念が「毘灼」の脅威を物語っている。
真打のリスクと利用方法
- リスク
- 真打の力は使用者に甚大な影響を及ぼすため、直接使うのは危険。
- リスク回避
- 幽は最初に漣京羅を実験台として利用。
- 漣京羅を通じて真打の力の一端を試し、慎重にその影響を観察することにした。
このように、「真打・勾罪」とその封印にまつわる物語は、その特異な存在感と強烈な力の危険性を際立たせています。
カグラバチの「真打・勾罪(しんうち・まがつみ)」と契約している所有者は?
それでは、妖刀「真打・勾罪(しんうち・まがつみ)」の所有者を確認していきましょう。
所有者

真打の本来の所有者。
斉廷戦争で真打「勾罪」を振るった人物。
その正体や素性は謎。
他の契約者が保護されている中、一人だけ幽閉されている。

漣家当主の競売人。
「真打」を取り返そうとする千鉱らと戦う。
楽座市編で真打を一時的に能力の一部を使用し、契約者ではない。

幽は、反神奈備組織 「毘灼(びしゃく)」 の頭(かしら)であり、組織を実質的に率いる中心人物。
幽の目的は、真打の力を得て自らの意思で制御し、妖刀「真打・勾罪(こうざい)」を完全に支配すること。
「勾罪」は命滅契約を交わした契約者以外でも、その力の一部を使用できる特性を持ち、作中では漣京羅がその片鱗を発揮しました。
しかし、その特性ゆえに、所有者やその周囲を侵食し、精神に深刻な影響を及ぼす危険な側面を併せ持っています。
このため、使用者は常に命の危機と隣り合わせの状態に置かれます。
六平国重が製作した妖刀の力を引き出せるのは契約を交わした所有者だけに限定する特殊な制限機構。
所有者が生存している限り、他者が妖刀を使用してもその力を発揮できず、所有者が死亡した際に、新たな契約者を受け入れることができる。
ただし「真打・勾罪」は、他の妖刀とは異なり、命滅契約ですらその力を完全に制限できないという異質な特性を持っている。
カグラバチ「真打・勾罪(しんうち・まがつみ)」のもつ能力は?
続いては、六平国重が制作した「真打・勾罪」の能力を紹介させていただきます。
妖刀の能力は通常3つですが、勾罪に限り4つの能力を有することができます。
真打・勾罪(しんうち・まがつみ)概要
- 契約者:剣聖
- 使用者:漣京羅→幽
- 玄力反応:虫
- 特徴:刀身に触れたものは生命力を吸い取られ、美しい花へと変えられてしまう。
また、鞘から抜かずとも斬ることも能力を使うこともできる。
基本能力
「真打・勾罪」の持つ能力は使用者の状態や意図によらず発揮されることがあり、その影響は使用者さえも統制できないほどの範囲に及びます。
「真打・勾罪」による干渉が進むと、異空間ですら浸食し、使い手の能力を超越する可能性を示唆します。
「蛛(くも)」
玄力反応:蜘蛛(くも)
効果:拘束術(精神・玄力の流れを封じる)
- 金縛り状態にする
- 距離を問わず即座に発動
- 物理的拘束ではなく精神的拘束
- 解除が極めて困難
「蛛(くも)」が発動すると、対象の足元に蜘蛛の巣のような紋様が浮かび上がり、その瞬間、相手は精神ごと縛りつけられたように動けなくなります。
距離を問わず発動可能で、視認すらされる前に拘束が完了することもあります。
物理的な拘束ではなく、玄力の流れそのものを停止させるため、解除には異常な集中力か、上位妖術による介入が必要です。
精神・身体の両面を封じるため、反撃の機会をほぼ完全に奪うことができます。
【「蛛」の強さのポイント】
- 即時発動の拘束力
- 精神・玄力ごと封じる支配性
- 連携戦術の起点として優秀
「蜻(とんぼ)」
玄力反応:蜻蛉(とんぼ)
効果:高速直線攻撃・貫通型斬撃
- 直線軌道の高速斬撃
- 対象を貫く高密度の玄力刃
- 避けづらく、精密な照準攻撃
- 切断と貫通を兼ねる二重効果
「蜻(とんぼ)」は、蜈に比べて一点集中型の攻撃妖術。
発動と同時に術者の前方へ極細の玄力の線が走り、その軌道上にあるものを貫く。
その速さは目視では捉えられず、まるで蜻蛉が一直線に飛び抜けるように敵を穿つ。
威力は極めて高く、命中すれば人体を容易に切断する。
薊奏士郎の両腕を破壊した攻撃として知られ、真打の中でも屈指の瞬発力を誇る。
広範囲の蜈とは対照的に、蜻は精密さと速度に特化した必殺の一撃である。
【「蜻」の強さのポイント】
- 極高速の貫通斬撃
- 高精度の一点突破
- 防御不能の瞬間殺傷力
「蜈(むかで)」
玄力反応:百足(むかで)
効果:360度広範囲の地走り衝撃波攻撃
- 360度全方位攻撃
- 地面から約1メートルの高さを薙ぐ衝撃波
- 背後にのみ微弱な死角
- 再発動までの短いインターバルあり
「蜈(むかで)」は幽が最も得意とする殲滅型妖術。
術者を中心に、地面から約1メートルの高さに沿って360度全方位へ衝撃波が放たれる。
柱や壁をも砕き、広範囲の敵を同時に吹き飛ばす圧倒的な地走り攻撃である。
ただし、術者の背後にはわずかな死角があり、その一点だけ衝撃が弱い。
また、再発動までに短い間隔が存在するため、熟練の相手には隙を突かれることもある。
それでも「蜈」の破壊力は群を抜き、地上戦においてはまさに無双の支配力を誇る。
【「蜈」の強さのポイント】
- 全方位360度の広範囲制圧
- 地上1メートルを這う破壊波動
- 地形すら変える殲滅力
三術の体系構造:「地・空・心」の支配
能力名 | 属性 | 範囲 | 主な効果 | 戦術上の役割 |
---|---|---|---|---|
蜈 むかで | 地 | 広域 | ・衝撃波 ・殲滅 | ・空間制圧 ・足止め |
蜻 とんぼ | 空 | 直線 | ・刺突 ・貫通 | ・一撃必殺 ・接近戦 |
蛛 くも | 心 | 広域(精神) | ・拘束 ・封印 | ・支配 ・連携起点 |
総評:真打・勾罪という“支配の刀”
真打・勾罪は、単なる妖刀ではなく「支配」の概念を具現化した存在です。
「蜈」で空間を掌握し、「蜻」で一撃を突き刺し、「蛛」で相手の意志そのものを絡め取る。
この三つの術は、
- 暴力(蜈)
- 技術(蜻)
- 精神支配(蛛)
という三層構造で技を完成させています。
本領の能力|蠱(こどく)
玄力反応:ちょう
能力:剣聖が本領に触れた時に発動した第4の能力で、全ての命を喰らい尽くす。
戦乱に魅入られた剣聖と、生命を呑み込む最も恐ろしい妖刀……それが「勾罪」です。
この妖刀は、使用者の心に応じてその形と力を変える“変貌型の本領”を有しています。
数多の命を刈り取る中で狂気に染まっていった剣聖の願いに、「勾罪」は応じてしまいました。
剣聖に呼び起こされた本領の名は「蠱(こどく)」。
それは、命を喰らい尽くすことのみを目的とした、破壊と死の権化。
あらゆる意志や倫理を超越し、善悪の区別すら持たないこの力は、もはや使用者すら制御不能の厄災と化しました。
その結果、「勾罪」は剣聖と共に暴走し、小国一つ……およそ20万の命を瞬く間に平らげる惨劇を引き起こしました。
5人もの命滅契約者による命を懸けた封印戦の末、ようやくその暴走は食い止められ、剣聖は都内の神奈備の本部の地下に幽閉されます。
しかし、国を揺るがすほどの惨状に国家は動揺し、その事実は民衆から秘され、剣聖は「敵国を打ち滅ぼした英雄」として祭り上げられました。
カグラバチの「真打・勾罪(しんうち・まがつみ)」のまとめ
カグラバチの「真打・勾罪(しんうち・まがつみ)」の能力・所有キャラ情報はいかがでしたでしょうか?
「勾罪」は、他の妖刀を凌駕する圧倒的な力を持つ、まさに最強の妖刀です。
その力は計り知れず、使用者でさえも蝕んでしまう危険性を孕んでいます。
「勾罪」の存在は、物語の主人公チヒロの妖刀「えんてん(淵天)」のライバルとして登場し、物語の進行と共に重要な役割を果たし、特に所有者たちの戦闘方法や成長を通じて、その威力と影響力が深く描かれていました。
今後の物語で、真打・勾罪がどのように使われるのか、そしてその真の力が明らかになるのか、目が離せません!
以上、カグラバチの「真打・勾罪(しんうち・まがつみ)」の能力・所有キャラの詳細をお届けしました。