今回は2025年12月12日発売の月刊少年ガンガンから「黄泉のツガイ」の最新話48話のあらすじをお届けします。
前回は、イワンを結界に捕らえたところで物語は終わりました。
それでは「黄泉のツガイ」最新話のあらすじをどうぞ!
「黄泉のツガイ」最新48話のあらすじ
今回は「黄泉のツガイ」の第48話のあらすじと感想を書いていきます。
最新話に登場する主なキャラ
| 名前 | 属性・立場 | ツガイ(相棒) |
|---|---|---|
| ユル | 主人公(段野家) | 左右様 |
| アサ | 主人公(影森家) | 陰陽・解 |
| 影森ゴンゾウ | 影森家当主(影森家) | 百鬼夜行 |
| 影森ヒカル | 影森家長男(影森家) | 白黒 |
| 影森アスマ | 影森家次男(影森家) | 金烏玉兎 |
| 影森ジン | 影森家三男(影森家) | スカベンジャー |
| 黒谷ハルオ | 黒谷家次男(影森家) | 兎と亀 |
| 桜沢先生 | 影森家のおかかえ医師 | 偕老同穴 |
| 御陵(みささぎ) | 西ノ村関係者 | 天と地 |
| 与謝野イワン | 西ノ村関係者 | マガツヒ |
最新話48話「金星と敗北」あらすじ
最新話の衝撃的なあらすじを、5つの章に分けて詳しく解説します。
物語の重要なポイントを逃さず、最後までお楽しみください。
- 騒乱の爪痕と撤退
- 結界内のサバイバル
- 合流と衝撃の報せ
- それぞれの撤退戦
- 崩壊する日常と新たな決意
騒乱の爪痕と撤退
ユルたちとイワンの激闘が繰り広げられた繁華街には、騒乱の跡が色濃く残されていた。
通報を受けた警察官たちが駆けつけると、そこにはガス爆発でも起きたかのような惨状が広がっている。
肩に矢が刺さった男がいるとの通報内容とは裏腹に被害者の姿はなく、代わりに彼らの目に留まったのは、弓矢を携えた異様な集団……ユルたちだった。
警察官は、彼らが持つ武器が玩具なのか、あるいは殺傷能力のある矢尻が付いているのかを確かめようと歩み寄る。
ユルは警察という存在を「民の味方」と認識していたが、アサは事態の深刻さを理解していた。
アサはユルに、矢尻付きの弓矢の所持が銃刀法違反に抵触する可能性があり、抵抗すれば公務執行妨害で捕縛されるリスクがあると冷静に告げる。
事態を打開したのは、常人には視認できない左右様!
右様の正拳と左様の前蹴りが、それぞれ二人の警察官の腹部に音もなく突き刺さる。
突然崩れ落ちた警察官たちを前に、ユルたちは即座に下手な芝居を打ち始め、ユルとアサは慌てふためく振りをし、ガブちゃんは救急車を呼ぶと言い残して、その場から巧妙に撤退した。
移動中、左右様はアサのツガイである”陰陽”が未だ消滅していないことを感知し、アサを安堵させる。
しかし、陰陽はイワンに精気のほとんどを奪われ、人間で言えば意識不明の重体に近い状態にあった。
また、この混乱の中でアサの両親が沖縄に滞在しているという情報も判明した。
結界内のサバイバル
一方、陰陽の結界内部という外界から隔絶された白い空間では、イワンがマガツヒの小凶に対し、事前の相談なく命懸けの博打に出たことへの怒りを露わにしていた。
小凶は自らの機転に感謝しろと反論し、互いに友人がいない事実を指摘し合う奇妙な連帯感を見せる。
大凶の素っ気ない態度すらも、彼らの間では一種の信頼関係の表れとして受け止められている。
外部との通信手段が絶たれた空間で、イワンは餓死の危機に直面していた。
それに対し小凶は、自らが陰陽から精気を吸い続け、それをイワンに供給するという「地獄の点滴」のような生存戦略を提案する。
彼らは、陰陽が覚醒してマガツヒだけが排出される事態や、毒ガス攻撃、あるいは太平洋の真ん中に放り出されるといった最悪のシナリオを想像し戦慄した。
陰陽を生かさず殺さず、気絶状態を維持するために精気を吸い続けるという綱渡りのような状況下で、イワンたちは外部の誰かが状況を動かしてくれるのを待つしかなかった。
極限の緊張感の中でイワンの腹は空腹を訴え、かつて食べた具無しチャーハンへの郷愁を募らせていた。
合流と衝撃の報せ
ユルたちは黒谷ナツキ、影森アスマと合流を果たした。
ナツキはイワンが陰陽の中に封じ込められている事実に驚愕する。
左右様の説明により、イワンが生死不明の状態でありながら、空間転移能力を使わずにしぶとく生き延びようとしていることが推測された。
アスマのツガイである金烏玉兎の夜桜は、イワンが転移用のストックをアキオに使ってしまった可能性を指摘する。
何もない空間で精神を保ち続けるイワンの精神力に、一同は畏怖の念を抱いた。
アサはイワンを仕留め損なったことに責任を感じていた。
ユルは彼女の背中を強打し、その功績を「大金星」と称えた。
自分は左右様に頼り切りだが、アサは恐怖に打ち勝ちイワンを捕縛したのだと不器用ながらも最大限の賛辞を送った。
一方でユルとガブちゃんは、戦闘における手段の是非を巡って低レベルな口喧嘩を繰り広げた。
その時、ナツキの元に桜沢からの電話が入る。
ナツキは椥辻、醍醐、イワンの捕獲と尾行班の犠牲を報告したが、桜沢から返ってきたのは耳を疑うような悲報だった。
御陵がたった一人で影森家を襲撃し、屋敷は壊滅状態……。
ゴンゾウが殺害されジンが行方不明だというのだ。
その事実にアスマは言葉を失い、他の者たちも声が出せないほどの衝撃を受けた。
ユルは、単身でそれを成し遂げた御陵の底知れぬ力に戦慄した。
それぞれの撤退戦
影森家を後にした御陵は、アジトである中華料理屋へ戻る道すがら、西ノ村の仲間であるミナセたちの車にピックアップされた。
車内でアキオは、醍醐、椥辻、イワンとの連絡が途絶えたことを報告し、アジトへの帰還が不可能になったことを悟る。
御陵は気に入っていた街と店を離れることを残念がり、ミナセは再び行き場を失った状況を皮肉った。
西ノ村のアジトでは、黒谷フユキがハルオの元へ援軍として到着していた。
影森屋敷の悲報を共有した後、フユキはハルオが拘束していた醍醐とそのツガイ”サドマゾ”に視線を向けた。フユキは調達してきたパチンコ玉を手に取ると、ハルオのツガイである亀ちゃんによる重力操作の解除に合わせて、それをサドマゾの小さい方、ドエスに向けて投擲した。
パチンコ玉の直撃を受けたドエスが沈黙すると、激昂した醍醐が拳を振り上げたが、フユキの強烈な右ハイキックがそれよりも速く醍醐を捉えた。
フユキは、自らが危険な情報を持つツガイ”ブラックリスト”の主として、ゴンゾウに見込まれた実力者であることを証明してみせた。
フユキはジンが不在のため死体処理に困るという理由で醍醐を生かし、西ノ村の情報を吐き出させるための尋問を開始した。
崩壊する日常と新たな決意
大江戸医科大学付属病院では、桜沢がツガイたちと共に影森屋敷の襲撃状況を分析していた。
結界が外部からの物理攻撃によって破壊されたこと、御陵のツガイ”天と地”のうち、上空からの遠距離攻撃を行う”天”は、一撃ごとのインターバルが長く、目視による狙撃を行っている可能性が高いことが浮かび上がった。
そこへ、ツガイ使いでもある老刑事が見舞いに訪れた。
彼はゴンゾウとジンの死を悼みつつも、影森家の将来に悲観的な見通しを示した。
漫画家しかしてこなかったヒカルが当主代理となり、裏稼業を取り仕切っていたジンも不在となった今、影森家の存続は困難であると断じた。
老刑事の一族は影森家との距離を置くことを宣言し、屋敷から回収した銃を桜沢に託して去っていった。
アスマが運転する車内では、ナツキが当面の身の振り方を考えていた。
屋敷に戻ることはできず、新たな敵襲の懸念もあるため、彼女はアサと共にしばらく身を隠すことを決意する。
そして、護身用としてアスマに銃の提供を求めた。
後部座席では、アサが全ての責任を一身に背負い込み、深く思い詰めた表情で俯いていた……。
「黄泉のツガイ」最新話あらすじ感想まとめ
今回は、西の村の動きが明らかになった回でしたね!
物語が大きく動くような急展開で、盛り沢山の内容でした!
最新話の考察
第48話は、ユルとアサがイワンを捕らえた「大金星」の歓喜と、御陵による影森家壊滅という「敗北」が同時に描かれたエピソードでした。
この対比は、戦局が複雑化し、東西の勢力図が一気に崩れ去る転換点を示しています。
特に注目すべきは、イワンを前にしてさえ、ユルがアサを素直に褒め、不器用ながらも精神的な支柱となろうとする姿です。
これは、初期のユルの「アサ依存」から一歩進み、兄としての役割を果たそうとする成長の証と言えます。
しかし、その「金星」の裏で、影森家の当主と裏方の要であるジンが失われたことは、東村にとって致命的な「敗北」であり、勢力均衡が崩壊したことを意味します。
御陵一人の圧倒的な力と、彼の仲間たちの冷徹な生存戦略が際立ち、戦いのステージが個人間の諍いから、より大規模な抗争へと移行したことを示唆しています。
アサが自責の念に囚われるのは、この戦いの代償が大きすぎると感じているからです。
最新話の感想とまとめ
今回は、勝利の瞬間が一瞬で絶望に塗り替えられるという、ジェットコースターのような展開に息を飲みました。
ユルがイワンを捕らえたことを「大金星だ!!」と心から喜び、不器用ながらもアサを励ますシーンは、兄弟の絆が深まっていることを感じさせ、感動的でした。
特に、照れ隠しで背中を「ズバン!ズバン!」と叩くユルと、「最高です!!!ごっつあんです‼」と答えるアサのやり取りは、この極限状況下における一服の清涼剤のようでした♪
しかし、その直後の影森家壊滅の報せは、あまりにも衝撃的でした。ゴンゾウ死やジンの行方不明、そして御陵のたった一人での快挙は、彼の能力とツガイ「天と地」の恐ろしさを再認識させます。
西ノ村が一気に優位に立ち、東村の守りがいかに脆かったかを思い知らされました。
最後の、全てを自分のせいだと抱え込むアサの姿が痛ましく、彼女の自責の念が今後の行動にどう影響するのか、非常に気になります。
以上、「黄泉のツガイ」最新話のあらすじ感想をお届けしました。





