黄泉のツガイは面白い？つまらないの口コミ評価もあるけど実際は？

荒川弘先生が手がける『黄泉のツガイ』は、2021年の連載開始と同時に注目を集め、独特な世界観と緻密なストーリー展開で多くの読者を魅了しているダークファンタジー作品です。

「面白い！」と絶賛する声がある一方で、「つまらない」「面白くない」と感じる読者も一定数おり、ネット上では意見が分かれています。

今回は、「面白くない…つまらない…」という否定的な声から、「面白い！」という称賛の声まで、さまざまな口コミを丁寧に取り上げながら、『黄泉のツガイ』がなぜ面白いのか、そして逆に「つまらない」と言われてしまう理由まで、徹底的に分析していきます。

黄泉のツガイが面白くない・つまらないと言われる5つの理由！

この記事を作成するにあたり、私は多くの口コミ、レビュー、評価サイト、そしてSNSを徹底的に調査しました。

その結果、「面白くない」という意見はほとんど見当たらず、評価も概ね「中」以上という高水準でした。

とはいえ、どんな人気作品にも賛否両論はつきもの！

『黄泉のツガイ』も例外ではなく、少数ながら否定的な意見が見受けられました。

以下では、「面白くない」と感じた人々の主な5つの理由をまとめてみます。

設定が分かりづらい

『黄泉のツガイ』の舞台は、現代日本の要素と閉鎖的な山村社会、そして神話的な伝承が複雑に絡み合った独自の世界観なんです。

しかも、序盤から「ツガイ」や村の掟、特殊な能力や用語が次々と登場し、説明が後回しにされることも多いため、読み手は状況を把握するのに苦労します。

特に「ツガイ」とは何か、なぜ村に古いしきたりが残っているのか、アサの存在や力の意味など、物語の根幹に関わる部分が曖昧なまま進行するため、ファンタジーやミステリーに慣れていない読者ほど「難解」「とっつきにくい」と感じやすいです。

序盤の急展開と謎の多さ

物語は、ユルが暮らす村での平穏な日常が、妹アサの幽閉や村の襲撃、謎の少女の登場などによって一気に崩壊し、急激に非日常へと突入します。

第1巻の中で状況や登場人物が次々と変化し、ユルの運命も大きく揺れ動くため、読み手は息つく間もなくストーリーに引き込まれます。

しかし、同時に「ツガイ」や村の秘密、アサの正体など多くの謎が提示されるものの、明確な説明がほとんどないため「情報量が多すぎて混乱する」「何が起きているのか分からない」と感じる人もいるようです。

謎が謎を呼ぶ展開は多くの方にとって魅力ですが、消化不良感を覚える方も少なからずいるようです。

キャラクターに感情移入しにくい

序盤はユルやアサをはじめとする主要キャラクターの内面や過去、動機があまり描かれず、物語が淡々と進みます。

読者がキャラクターの感情や背景に共感する前に次々と事件が起きるため、「キャラの気持ちが分からない」「感情移入できない」と感じる人が多いです。

特に、キャラクター重視で作品を楽しみたい読者にとっては、物語のテンポの速さが逆にキャラへの愛着を持ちにくくしている面があるようです。

シリアスからギャグへの転換が唐突

荒川弘作品の特徴でもある「シリアスとギャグの融合」ですが、『黄泉のツガイ』ではシリアスな場面の直後に突然コミカルなやりとりが挟まれることが多く、読み手の方によっては「雰囲気が壊れる」「感情の流れが途切れる」と感じることもあるようです。

シリアスな緊張感に浸りたい読者の方には、ギャグの挿入がテンポの違和感や没入感の妨げになる場合もあり、この独特のバランスが評価を分ける要因となっています。

作者の知名度の影響

荒川弘は『鋼の錬金術師』や『銀の匙』など、名作を生み出してきた実力派漫画家です。

そのため、読み手の期待値が非常に高く、「前作と比べてしまう」「荒川作品だからこそ厳しく評価してしまう」といった声が多かったようです。

特に、前作の完成度や人気を知るファンほど、細かな違和感や物足りなさを感じやすく、「期待外れだった」「物語のテンポやキャラの描写が前作ほどではない」といった厳しい意見が出る傾向があります。

知名度が高いがゆえに、些細な点までもが評価の対象となってしまうのは、なんとも皮肉なジレンマですね。

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これら5つのポイントは、作品の個性や挑戦的な構成が裏目に出てしまう部分でもあり、同時に『黄泉のツガイ』ならではの魅力や独自性とも表裏一体です。

読み手の好みや期待値によって評価が大きく分かれる理由となっています。

黄泉のツガイの評価を徹底分析

『黄泉のツガイ』は、荒川弘の最新作として発売直後から大きな注目を集め、売上・読者評価・受賞歴のいずれにおいても高い実績を誇っています。

ここでは、具体的なデータや業界の声をもとに、その評価を多角的に深掘りしていきます。

販売実績

『黄泉のツガイ』は各巻発売ごとに売上ランキング上位にランクインしており、2024年5月発売の第7巻や2024年9月発売の第8巻も、発売週にコミック売上ランキングでトップクラスの成績を記録しています。

特に第4巻は、TSUTAYA週間単行本売上ランキングで1位を獲得するなど、話題作や人気シリーズと肩を並べる売れ行きを見せています。

書店員からも「今のうちに読んでおくべき作品」「失速することなく、ずっと面白い」と高く評価されており、新刊が出るたびに注目度は増し、発売直後から品切れが続出。増刷も相次ぐ人気ぶりです。

読者評価

電子書籍サイトのレビューのほとんどで5段階中4.5前後と高評価を得ています。

特に「ストーリーの緻密さ」や「キャラクターの魅力」、「覚悟と責任を描く荒川作品らしさ」、「失速しない面白さ」といった点が特に支持されています。

受賞歴

『黄泉のツガイ』は、数々の漫画賞にノミネートされており、注目度の高さが伺えます。

 『黄泉のツガイ』は、発売間もなくして「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」など数々の漫画賞を受賞し、業界内外から高い評価を獲得しています。

さらに、年間2,000冊以上の漫画を読む書店員からも「間違いなく売れる」と太鼓判を押されるなど、プロからの信頼も厚い作品です。

こうした受賞歴や専門家の評価は、作品の完成度と将来性をしっかりと裏付けるものだといえるでしょう。

売上・読者評価・受賞実績のいずれをとっても高水準を維持しており、荒川弘先生の作品の中でもトップクラスの注目度を誇る一作です。

これだけの実績がある以上、「面白くない」とは到底思えませんが……ではなぜ一部で「面白い」「面白くない」と意見が分かれるのか…その理由を、さらに詳しく見ていきましょう。

黄泉のツガイの口コミ評価を徹底分析！

そういえば呟きそびれてたんですけど、牛先生の新作の『黄泉のツガイ』読んだんですよ。

感想
こんなん絶対アニメ化するやん… pic.twitter.com/60r6QdPwr5

— 古都子 (@kotoko123456) November 18, 2022

黄泉のツガイ初読感想「何が何だか整理しきれないがとりあえず面白ぇやつ始まったのはわかった」

— おうび (@oubi_0715) December 21, 2021

荒川弘先生新作の黄泉のツガイまじで面白すぎるんですけど、新刊出る度におもしれ〜〜〜の感情が爆発するんですけど、周りで読んでる人が少ない……感想を言い合いたいのに…

— ひのふ (@pinopo_) January 15, 2024

ハガレンと銀の匙とRAIDEN-18しか読んだことないけど、荒川弘先生の漫画を読むと、漫画が上手いなぁ、という感想が出てくる。黄泉のツガイも同じ感想が出てきた。とにかく魅せ方が上手すぎる。もしこの先漫画を描こうなどと考えるようなことがあったら、荒川弘先生の漫画を教科書にする。

— ハット＠🍙🌙🌲👾 (@hat_3x) July 4, 2022

他にも読者の口コミをいくつかピックアップしてみました。

黄泉のツガイが面白い要素7つとは？

『黄泉のツガイ』が多くの読者を惹きつける理由は何か。

ここでは、実際に面白いと評価される7つの要素を厳選し、それぞれの魅力を解説します。

物語の構成やキャラクター、世界観の作り込みなど、作品をより深く楽しむためのポイントを押さえていきましょう。

予想を裏切る展開

本作では意外性のある展開が続き、私達を常に驚かせてくれます。

特に、穏やかな田舎村での生活から一転、ヘリコプターや銃器を用いた襲撃が起きる展開には衝撃を受けます。

このような予測不可能なストーリー進行が、次の展開への期待感を高めています。

さらに、1話1話の終わり方が絶妙で、「次が気になる！」という気持ちにさせる工夫がされています。

魅力的な「ツガイ」の設定

「ツガイ」という存在は、神話や異形や妖怪、民話のような神秘的な存在で、主人公たちと契約を結び力を貸すパートナーです。

左右様は狛犬をモチーフにした威厳あるデザイン、一方で前虎後狼のような動物型のツガイは愛らしさと強さを兼ね備えています。

見た目が可愛らしくても恐ろしい能力を秘めているギャップも本作の魅力の一つです。

また、ツガイの正体や背景を推測する楽しさもあり、私達を引き込む仕掛けが随所に散りばめられています。

戦略的で迫力あるバトルシーン

荒川弘先生の作品といえば、まず目を引くのはそのダイナミックな戦闘描写です。

『黄泉のツガイ』でも、ツガイと人間、ツガイ同士の戦闘、人間同士の対決といった多彩なバトルが展開されます。

例えば、左右様による筋肉全開の物理戦や、デラさんの精密な狙撃シーンは圧巻です。

それだけではなく、能力を駆使した頭脳戦も見どころで、私達を飽きさせません。

また、キャラクターごとに異なる戦闘スタイルが描かれており、拳、重火器、弓術、二刀流など、それぞれの特性が物語をさらに盛り上げています。

主人公の魅力

主人公のユルは身体能力が高く、感知力や弓術に優れたキャラクターで、「弱すぎて足を引っ張る主人公」とは一線を画しています。

また、冷静な判断力と行動力を持ち合わせており、私達にストレスを与えません。

ユルの服装は、動きやすさや実用性を重視しており、それが作品全体のリアリティを高めています。

彼が秘める特別な力も物語の重要な要素であり、今後どのように活かされるかが注目です。

シリアスと笑いの絶妙なバランス

作品のテーマはシリアスですが、適度にギャグ要素が挟まれています。

キャラクター同士の軽妙なやり取りやコミカルなシーンが、物語の緊張感を和らげ、読者に息抜きを提供します。

巻末のギャグ漫画も好評で、シリアスな展開を補完する魅力的な要素となっています。

このシリアスなシーンとコミカルなシーンとのギャップが、この作品の評価を爆上げさせているポイントといっても過言ではないでしょう！

中でも兄妹であるアサとユルの掛け合いや、戦闘中の軽妙なやりとりはユーモアに溢れており、思わず笑ってしまうシーンも多々あります。

このコミカルな要素が、シリアスな展開との対比を際立たせ、物語をさらに印象的にしてくれているんですよね～♪

絆と裏切りを丁寧に描く心理描写

家族や主従といった絆の描写と、それを裏切る行為の心理的影響が丁寧に描かれています。

特に、ユルが信じていた村の住人たちに裏切られる場面は胸に刺さるものがあります。

一方で、アサとの兄妹ならではの強い信頼関係が描かれており、過酷な状況下でも希望を感じさせます。

また、ツガイとその主の関係性も多彩で、物語の奥行きを生んでいます。

張り巡らされた伏線の数々

本作では細部に至るまで伏線が張り巡らされており、それが回収されるたびに驚きと興奮をもたらします。

例えば、キャラクターの何気ない一言や背景の描写に伏線が隠されており、物語が進むにつれて「そういうことだったのか！」と腑に落ちる瞬間が訪れます。

こうした緻密な構成がリピート読者を生む一因となっているのは間違いありません！

『黄泉のツガイ』黄泉のツガイは面白い？つまらない？まとめ

『黄泉のツガイ』は、序盤の難解な設定やキャラクターへの感情移入のしづらさから、「つまらない」「面白くない」と感じる方も、物語が進むにつれてその印象が大きく変わっていくようです。

予想を裏切る展開や独自のバトル設定、そして主人公ユルの静かな魅力など、「面白い」と評価されるポイントは枚挙にいとまがありません。

実際、販売実績や受賞歴も申し分なく、そのクオリティは折り紙付きです。

口コミでも「面白い」と絶賛する声が、「つまらない」「面白くない」という否定的な意見を大きく上回っており、物語の深度が増すごとに評価も右肩上がりです。

賛否両論があるのは事実ですが、全体としては「読んでよかった！」と感じる方が圧倒的に多かったですね。

荒川弘先生のファンはもちろん、濃厚なファンタジーや謎めいた世界観が好きな方には、間違いなくおすすめできる一作です。

序盤で戸惑ったとしても、読み進めるうちにきっと“面白い”と感じる瞬間が訪れるはず！

まだ手に取っていない方は、この機会にぜひその世界へ足を踏み入れてみてください。